最終更新日 2024/01/22

印刷入稿時に行う「文字のアウトライン化」とは、「文字のアウトライン化」手順

文字のアウトライン化は、使用フォントのリンクが切れてしまう弊害を防ぐために行います。
目次
  • イラストレーターにおける「文字のアウトライン化」
  • 文字のアウトライン化とは
  • 文字のアウトライン化を行う理由・目的
  • 入稿時は、全ての文字について「アウトライン化」を行うこと

イラストレーターにおける「文字のアウトライン化」

イラストレーターで入稿データをアップロードする際、入稿チェック項目に「文字のアウトライン化」作業があります。ここではイラストレーターにおける「文字のアウトライン化」について記述します。

文字のアウトライン化とは

イラストレーターにおける「文字のアウトライン化」とは、文字ツールで作成したテキストデータを、図形オブジェクト(ベクタデータ)に変換すること。

イラストレーター 文字ツール

文字ツールで作成したテキストデータには、テキスト情報のほか様々なフォント情報が含まれている。

イラストレーター 文字のアウトライン化

「文字のアウトライン化」を行うと、フォント情報を含んだ「文字ツール」がただの「図形(ベクタデータ)」に変わります。

「文字のアウトライン化」手順

イラストレーター 文字のアウトライン化 手順
  • 文字ツールをオブジェクト「選択」状態にする。
  • 上部メニュバーの「書式」→「アウトラインを作成」

文字のアウトライン化を行う理由・目的

文字のアウトライン化は、使用フォントのリンクが切れてしまう弊害を防ぐために行います。

イラストレーター フォントの置換

自分のパソコンでイラストレーターを使う際、特殊なフォントをインストール(アクティベート)して使用することがあると思います。イラストレーターで使用できるフォントは多数用意されていますが、インストール(アクティベート)しないと使用できないフォントも数多くあります。そういったパソコン環境依存のフォントを使ったまま入稿すると、入稿先のパソコン(つまり印刷業者さんのパソコン)で上画像のように「ドキュメントには、ご使用のコンピューターにないフォントが使用されています。」というポップアップが出てきてしまう。

これを防ぐために、「文字ツール」のテキストデータを、アウトライン化(図形オブジェクト化・ベクタデータ化)します。

入稿時は、全ての文字について「アウトライン化」を行うこと

イラストレーターで入稿データをアップロードする際は、基本どの印刷業者に依頼する場合でも全ての文字について「アウトライン化」を行うことが必須とされます。

ただしアウトライン化を行ってしまうと、文字ツールが持つテキスト情報やフォント情報がなくなってしまうので、アウトライン化する前にファイルを複製しておいた方が良い。

全てアウトライン化されているか、取りこぼしはないか確認する方法

ドキュメント内にある文字ツールが、きちんとアウトライン化されているか確認する方法。

イラストレーター 文字のアウトライン化 確認
  • 上部メニュバーの「書式」→「フォントの検索と置換」

ドキュメント内で使用されているフォントを検索。ここにフォントが挙がるということは、まだドキュメント内にアウトライン化されていない文字ツールが存在していることを意味します。

これは文字ツールにレイヤーロックが掛かっていても検出されるので、取りこぼしを防ぐことができます。

印刷入稿データ作成
イラストレーター設定(入稿時)
サムネ画像
印刷入稿時に行う「文字のアウトライン化」とは、「文字のアウトライン化」手順
デザイン印刷の基礎知識