最終更新日 2023/11/18

イラストレーターでグレースケールに設定する方法、グレースケールに一括変換する方法

グレースケール指定は後で一括変換もできるので、CMYKカラーモードで印刷物を作成した後、グレースケール用に一括変換する方法でもよい。(戻せないのでファイルは別に作成すること)
目次
  • グレースケールとは
  • イラストレーターでグレースケールに設定する方法
  • オブジェクトをグレースケールに変換する方法
  • 埋め込み画像をグレースケールに変換する方法
  • カラーモードをグレースケールに一括変換する方法
  • グレースケールの確認方法

グレースケールとは

グレースケールとは、白から黒までの濃淡(256階調)で表される色のことです。

イラストレーター グレースケールとは

インクはK(ブラック)のみ使用しますが、Kのパーセンテージ(%)により濃淡を表現します。

モノクロ2階調(白黒のみ)との違い

モノクロ2階調は、グレースケールにおける端の色である白黒の2階調、要するに白黒のみを使用する印刷。濃淡のない黒色ベタ塗り。単色なので塗りの端はギザギザになる

グレースケールとモノクロ2階調

イラストレーターでグレースケールに設定する方法

グレースケールで印刷を行う場合、選択色をグレースケール(グレー色調)に絞ります。

イラストレーター グレースケール
  • 上部メニューの「ウィンドウ」→「カラー」→「グレースケール」
イラストレーター グレースケール2

CMYKで指定する場合、CMYカラーを0%に設定し、Kのみで色指定する。(K 0~100%の範囲)

ドキュメント全体がグレースケール指定にはならない

この設定をしてもドキュメント全体がグレースケール指定になるのではなく、作成する個別オブジェクトひとつひとつに逐一グレースケール指定しなければならないので面倒。グレースケール指定は後で一括変換もできるので、CMYKカラーモードで印刷物を作成した後、グレースケール用に一括変換する方法でもよい。

オブジェクトをグレースケールに変換する方法

作業途中でオブジェクトをグレースケールに変換する方法です。

イラストレーター グレースケールに変換
  • カラー変更したいオブジェクトを選択し、
    上部メニューの「編集」→「カラーを編集」→「グレースケールに変換」

「カラー」パネルを確認すれば、オブジェクトのカラーがCMY 0%に変わっているのが確認できます。

埋め込み画像をグレースケールに変換する方法

埋め込み画像をグレースケールに変換する方法も、同様の手順になります。

イラストレーター 埋め込み画像をグレースケールに変換

ただし画像は「埋め込み」されていないと、「グレースケールに変換」することはできない。

イラストレーター 画像のリンク

外部から画像リンクされている状態だと、イラストレーター上で編集ができない。「埋め込み」作業を行うか、リンク元画像(外部ファイル)そのものをグレースケールに変更する。

カラーモードをグレースケールに一括変換する方法

全オブジェクトのレイヤーロックは外すこと。

  • 上部メニューの「オブジェクト」→「すべてをロック解除」
  • 上部メニューの「選択」→「すべてを選択」
  • 上部メニューの「編集」→「カラーを編集」→「グレースケールに変換」
イラストレーター ドキュメント全体をグレースケールに変換

レイヤーロックが掛かっているオブジェクトがあると、当たり前ですが「選択」できないので注意。

一括変換すると元のカラーには戻らないので、カラー版とグレースケール版の2つを作りたい場合、初めにカラー版を作成してからグレースケール版用のファイルをコピー作成し、それをグレースケール版ファイルとして一括変換した方が良い。

グレースケールの確認方法

グレースケールの確認方法は、オーバープリントプレビューを見れば分かる。

メニュー上部バーの「ウィンドウ」→「分版プレビュー」を選択し、分版プレビューパネルを表示する。「オーバープリントプレビュー」にチェックを入れると、印刷時の配色プレビューが見れる。

イラストレーター グレースケールの確認方法

K(ブラック)のチェックを外す。

イラストレーター グレースケールの確認方法2

オーバープリントプレビューでは、印刷工程でどんな色を塗り重ねるのかが分かる。グレースケールではK(ブラック)のみを使用するので、Kのチェック(目のアイコン)を外して画面に表示されなくなれば、Kのみ使用していることになる。

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イラストレーター設定(入稿時)
サムネ画像
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