最終更新日 2023/11/18

Adobe製品の種類(フォトショップ、イラストレーター、インデザインなど)

世界的に有名なフォトショップ、イラストレーターほか、ドリームウィーバーなどWebコンテンツを制作する上で便利なソフトが用意されています。昨今では、動画コンテンツの増加に伴い、プレミア プロという動画編集ソフトも人気。
目次
  • Adobe(アドビ)とは
  • アドビ クリエイティブ クラウド(Adobe Creative Cloud)
  • Webデザイン
  • Webサイト制作
  • 動画編集
  • テキスト・ドキュメント管理
  • その他サービス
  • コンプリートプランでは、20を超えるAdobe製品を自由に使える

Adobe(アドビ)とは

Adobe(アドビ)はアメリカのソフト会社です(1982年設立)。デザインにあまり馴染みのない人でも、フォトショップやイラストレーターなどの画像編集ソフトは聞いたことがあるかもしれません。またPDFファイルやそれを編集するAdobe Acrobatは、パソコンを触っていれば目にする機会が多いと思います。これらのソフトを創り出しているのがAdobeです。

Adobe Photoshop Adobe Illustrator PDF

特にWebデザイン業界ではフォトショップやイラストレーターの使用率が非常に高く、ほとんど必須といっていいほど重要なソフトウェアです。市場独占状態に近く、Webデザイナーを目指すのであればフォトショップやイラストレーターの使用経験を問われるし、採用条件にもこれらの実戦経験が項目に挙げられます。

アドビ クリエイティブ クラウド(Adobe Creative Cloud)

フォトショップやイラストレーターなどの主要ソフトウェアを利用できるサービス。(通称Adobe CC

Adobe Creative Cloud

フォトショップやイラストレーターを利用したい場合、月額方式(サブスク)による支払いサービスを契約することになる。Adobe CCが登場する以前は、フォトショップやイラストレーターはソフトウェアCDを購入し、それをパソコンにインストールする形で使用していましたが、2013年からはAdobe CCによるサブスク方式に移行となりました。

単体契約とコンプリートプラン

Adobe CCには、ソフト単品契約全てのソフトが使用できるコンプリートプランの2つがあります。

コンプリートプラン(全て利用可能) 6,480 円/月 (税込)
フォトショップ(単品契約) 2,728 円/月 (税込)
イラストレーター(単品契約) 2,728 円/月 (税込)
2023/10/26 現在

以下、Webコンテンツを制作する上で知っておきたいAdobe製品の種類を紹介します。

Webデザイン

主にWebデザインに関係するAdobe製品。

Photoshop(フォトショップ)

Adobe Photoshop

世界的に有名な画像編集ソフトで、日本でも認知度が高い。写真の合成や切り抜き、不要なものを取り除く消しゴム機能、画像の加工などができる。他にも背景ボカシ、逆光補正、雪を降らせるといった加工や、アニメーション作成もできる。また一眼レフカメラなどのRAWファイルを読み込める(RAW現像)ため、写真の露出補正・ホワイトバランス・明瞭度・コントラスト・彩度などの編集(レタッチ)もできる。画像を編集するのに特化した総合ツールです。

切り抜きと合成を用いたサンプル。写真の切り抜きツール動作がスムーズです。

Lightroom(ライトルーム)

Adobe Lightroom

RAW現像に特化した画像編集ソフト。PhotoshopにもRAW現像機能は備わっていますが、それよりも多くの補正機能を備える。またPhotoshopは「一枚の写真を入念に編集する」目的で利用されるのに対し、Lightroomは「多数の写真を一括編集するのが得意」などの違いがある。素早く大量に画像編集を掛けたい時などに便利なソフトです。

写真の編集(レタッチ)サンプル。露出(写真全体の光量)や色温度、彩度、ハイライト(明るい部分)の調整、シャドウ(暗い部分)の調整などを行い、写真イメージにメリハリ・強調を加えています。一眼レフカメラ(ミラーレス一眼)やRAW現像の知識がある人は、どんなソフトなのか理解しやすいと思います。

Illustrator(イラストレーター)

Adobe Illustrator

線や図形を用いたイラスト制作に特化したソフト。こちらもPhotoshop同様、世界的に有名なイラスト制作ソフトです。Webデザインを行う上で必須と言ってもいいほど重要で、代替ソフトもあまりない。ロゴ制作・Web広告素材制作・LP(ランディングページ)制作・チラシ制作など、主要なWeb制作物を生み出すのに便利なツール。画像・写真はPhotoshopで編集し、装飾(デコレーション)をIllustratorで行うのが基本的な使い方です。

図形の組み合わせでロゴを制作しています。円形・長方形・多角形など図形描写が簡単にでき、色付けも自由自在。絵心がなくても、他の人が制作したベクタデータ(aiファイル)があれば自由に加工できるのも魅力。ベクタデータは、無料イラスト素材サイト等で拾うことができます。

InDesign(インデザイン)

Adobe InDesign

DTP(印刷物)に特化したソフト。チラシ・ポスター・パンフレット・カタログ・雑誌・書籍・マンガなど、紙の印刷物を制作するのに適しています。

IllustratorとInDesignの違い・使い分けの紹介。チラシなどのDTP制作はIllustratorでも制作できるため、InDesignの存在意義はユーザーの疑問・質問が挙がるポイント。動画より、InDesignでは長文の管理に適していることが分かります。私はチラシ制作・名刺制作にIllustratorを用いていますが、書籍・雑誌などの長文ドキュメントには、InDesignを用いた方が便利です。

Webサイト制作

Webサイト(ホームページ)制作に利用されるAdobe製品。

ドリームウィーバー(Dreamweaver)

Adobe Dreamweaver

Webサイト制作を行うソフトウェアで、htmlなどのマークアップ言語、Webサイトデザインを修飾するスタイルシート(css)、javascriptやPHPなどのプログラミング言語を記述する目的で利用されます。私が以前勤めていたIT企業でもドリームウィーバーが使われていました。Web制作会社でも、ドリームウィーバーをWebサイト制作ソフトとして採用している会社は多いかと思います。代替ソフトにはMicrosoft社のVSCode、初心者にも比較的認知度があるホームページビルダーなどがありますが、ドリームウィーバーでは同社ソフトのフォトショップとの連携など、独自のツールが用意されています。

動画編集

YouTubeなど動画編集に関係するAdobe製品。

Adobe Premiere Pro(プレミア プロ)

Adobe Premiere Pro

Adobeが手がける主要動画編集ソフト。素早く魅力的な動画制作を目的としたツールです。文字起こし・トリミング・色彩調整など基本機能に加え、多彩なビジュアルエフェクトなども用意。

おしゃれなタイトルの作り方を解説。Adobeソフトには多彩なフォントが用意されており、おしゃれな動画タイトル・サムネイル作成も出来るのが魅力。様々なエフェクトも用意されており、魅力的で飽きさせない動画制作ができます。

昨今はテキストベースから動画ベースへの移行もあり、動画投稿者・動画編集者も増加。それに伴い、動画編集ソフトの需要も高まっています。

テキスト・ドキュメント管理

テキスト・ドキュメント管理を目的としたAdobe製品。

Acrobat Pro(アクロバット プロ)

Adobe Acrobat

PDFファイルの編集・作成・結合などができるソフト。PDFファイルの最大の特徴は「容易に文章の改変ができない」ことで、機密情報や製品概要、契約書などの書類を管理するファイルとして利用されています。また印刷にも適したファイル形式で、デバイス(PC・スマホ・タブレット)やOS(Windows・macOS)にも左右されない特徴があります。

PDF

その他サービス

ソフトウェア以外の、その他サービスなど。

Adobe Stock(アドビ ストック)

Adobe Stock

高品質な画像提供サービス。Webサイト制作で使用したい画像素材などが豊富に用意されています(もちろん商用利用可)。無料の画像素材サイトは沢山ありますが、有料であるが故に高品質な画像素材があります。無料画像のように多くのサイトと画像が被る確率が下がるのも、有料画像サービスの良い点。

コンプリートプランでは、20を超えるAdobe製品を自由に使える

Adobe Creative Cloud

コンプリートプランでは、Webデザインでは必須のフォトショップ・イラストレーターをはじめ、Webサイト制作の現場で利用されているドリームウィーバー、YouTubeなど動画編集に適したプレミア プロなど、20を超えるAdobe製品が自由に使えるようになります。6,480 円/月 (税込)と決して安くはありませんが、それに見合うパフォーマンスを発揮してくれます。

Adobe製品の基礎知識
サムネ画像
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イラストレーターの使い方