最終更新日 2023/11/29

挿入画像のベクタ化(ラスタデータをベクタデータに変換)

イラストレータを使ってjpgなどのピクセル画像(ラスタデータ)を、ベクタデータに変換する方法。
目次
  • ベクタデータとラスタデータ
  • ラスタデータをベクタデータに変換する方法・手順
  • 「パスの単純化」を行うのが推奨

ベクタデータとラスタデータ

Webで用いられる画像には、大きくベクタデータとラスタデータの2種類に大別されます。

ベクタデータ ラスタデータ
イラストレーター ベクタデータ
イラストレーター ラスタデータ
図形情報なので、自由に変えられる。拡大・縮小してもなめらか。(可逆) ピクセル(画素)という色のタイルを敷き詰めたもの。拡大・縮小を繰り返すと徐々にぼやけていく。(非可逆)

一般にWebサイト上に表示される画像はラスタデータです。(拡張子がjpg, png, webpなど)

Adobe イラストレーターの最大の特徴は、ベクタデータを扱えることであり、ラスタデータをベクタデータに変換して編集することも可能です。

ラスタデータをベクタデータに変換する方法・手順

ラスタデータをベクタデータに変換する方法は簡単なので、初心者以外には説明は不要かもしれません。

イラストレーター ラスタデータをベクタデータに変換

編集画面右にあるプロパティ欄の「画像トレース」から、任意の処理を選択します。この例では「写真(高精度)」を選びました。

イラストレーター ラスタデータをベクタデータに変換2

「拡張」ボタンを押す。

イラストレーター ラスタデータをベクタデータに変換3

レイヤーオブジェクトも上図のように分解されています。初期状態ではオブジェクトはグループ化されているので、個別に編集したい場合、グループ解除を行います。

イラストレーター ラスタデータをベクタデータに変換4

ベクタデータなので、オブジェクトを自由に編集・変形できるようになる。

「パスの単純化」を行うのが推奨

上例は簡単なシンボルロゴだったのでスムーズにベクタ変換できましたが、複雑な描写のピクセル画像(ラスタデータ)をベクタデータに変換する場合、変換後のオブジェクトのパス(ベクトル線)が複雑になってしまう場合があります。

イラストレーター パスの単純化

上部メニューの「オブジェクト」→「パス」→「単純化」

オブジェクトを描写しているパスの数を減らすことができる。

まぁ普通はこんな高解像度画像はベクタ化しませんが。(用途があまりない)

複雑な画像は、イラレ挿入前に画像編集ソフトで「画像の簡略化(ラフ化)」などを行うのが手順かもしれません。そちらの方がイラストデータとして利用できます。

画像の簡略化(イラスト化)
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